【いまさら聞けない】スマホディスプレイの違い:液晶と有機EL【ダークモードの効果があるか】
スマホディスプレイの選び方:液晶 vs 有機ELとダークモードのメリット
みなさんは、ダークモードを使っていますか?
ダークモードって、画面を黒くして、電池の消費を抑えるっていうものよね?使ってるわよ!
もしかしたら、その「ダークモード」、ちゃんと消費電力を抑える機能が働いていないかもしれませんよ!
スマホの画面は、「液晶(LCD)」と「有機EL(OLED)の二種類があり、それぞれに特徴があります。自分が使っている機種の液晶が何かによって、電力を抑える効果があるかが変わってきますので、一緒に確認をしていきましょう!
電池の持ちがいいスマホを選ぶポイントにもなるので、次回の機種変更のときにも参考になります!
- 液晶と有機ELの違いがわかる
- メリット、デメリットを理解でき、次の機種変更で選ぶポイントができる
まず、この記事の図解をしましたので、時間のない方は以下をどうぞ!
3分で分かる図解
それでは詳細を説明していきます!
液晶(LCD)とは
液晶ディスプレイ(LCD: Liquid Crystal Display)は、液晶分子を使用して光を制御する技術です。バックライトが必要であり、これにより画面全体が均一に照らされます。
簡単に言うと、「バックライト」で後ろから画面を照らしている状態です。なので、電力を使います。
メリット:
- 耐久性 – 長期間使用しても画質が劣化しにくい。
- 安価 – 製造コストが比較的低いため、価格が抑えられる。
- 焼き付き-起こりにくい。
デメリット:
- 重さ – 相対的に重い。例えば、同じサイズの有機ELディスプレイに比べると、数グラムから十数グラム重くなることが多い。
- 消費電力 – 有機ELに比べて多くなる。(ダークモードの効果がない)
- 応答速度 – 有機ELに比べて遅い
有機EL(OLED)とは
有機ELディスプレイは、個々のピクセルが有機化合物から構成され、電流が流れると自ら発光します。これにより、バックライトが不要となります。特に黒色を表示する場合、ピクセルが完全にオフになるため、電力を消費しません。
液晶とは違い、自分で光ってくれます。黒色は電力を使っていません。
メリット:
- 省電力 – 液晶ディスプレイのように常にバックライトを点灯させる必要がないため、全体の消費電力が抑えられる。
- ダークモード – 使用することで黒い部分が多くなるため、消費電力削減効果がさらに高まる。これにより、バッテリー寿命が延びる。
- 薄型軽量 – バックライトが不要なため、ディスプレイを薄く軽く作れる。
- 応答速度 – ナノ秒(ns)レベルと非常に速く、液晶に比べて圧倒的に優れている。画面の切り替えが速く、残像がほとんどないため、ゲームなどの用途に優れる。
デメリット:
- 焼き付き – 長時間同じ画像を表示すると焼き付きが発生することがある。
- 寿命 – 特に青色の有機物質の寿命が短く、長期間使用すると色が劣化することがある。
- 高価 – 修理費などが液晶に比べて高くなる。
最近のスマホが高いのは、有機ELだからっていうのもあるわね。
そもそも、ダークモードとは?
ダークモードとは、画面の背景を暗くし、テキストやアイコンを明るく表示するモードです。特に有機ELディスプレイでは、黒いピクセルは発光しないため、消費電力を大幅に抑えることができます。
ライトモードで明るさを100%に設定した状態から、ダークモードに切り替えると、39%〜47%も電力消費量を減らすことができることが分かりました。
しかし、液晶ディスプレイでは、バックライトが常に点灯しているため、表示内容にかかわらず一定の電力を消費します。
省電力のためにダークモードにしていても、液晶の端末だと効果がないのね。
自分の機種はどのディスプレイなのかを知っておこう
液晶が使われている代表的な機種を紹介します。特にコストパフォーマンスや耐久性を重視するモデルに多く採用されています。
iPhone:11より以前の機種、iPhoneSE
Android:Google Pixel 4a、Xiaomi Redmi Note 9、Samsung Galaxy A21、Sony Xperia L4など
11以降のiPhoneはすべて有機ELなのね!でもiPhoneSEは第三世代でも液晶なのね!
Android機種は、最近でも液晶の機種も多いね!
液晶ディスプレイを採用している最近のAndroidスマートフォンは、特にコストパフォーマンスを重視するエントリーレベルからミッドレンジのモデルに多く見られます。
液晶だから性能が劣る、というわけではありません。メリットやデメリットを理解したうえで選択するようにしましょう。
結論:ダークモードは液晶の場合は効果がない
せっかくダークモードにしていても、スマホが液晶画面の場合は効果が見られません。もしあなたが液晶のスマホを持っていて、消費電力を気にしている場合は、画面の明るさ設定や、画面消灯の時間を短くするなど、ほかの対策をするようにしましょう。
補足:ダークモードの消費電力について
ライトモードからダークモードに切り替えた時、どれだけ電力消費量が抑えられるかは、ライトモード時の画面の明るさによって変わるため、必ずしもダークモード=バッテリーの寿命を抑えられるわけではないようです。
また、ライトモード、ダークモードどちらの外観モードを利用したとしても、明るさを上げればバッテリーの消耗が早くなるということも調査結果で明らかにされました。
以上のように、ダークモードにしても、画面の明るさをあげてしまうと、ライトモードの時と変わらない場合もありますので、
消費電力を抑えたい場合は、特に画面の明るさにも注意するようにしましょう。
ダークモードの設定方法
最後に、ダークモードの設定について簡単に説明します。
iOS(iPhone、iPad):
- 設定アプリを開く
- 「画面表示と明るさ」を選択
- 「外観モード」で「ダーク」を選択
Android:
- 設定アプリを開く
- 「ディスプレイ」を選択
- 「ダークテーマ」を有効にする
ライトモードにする場合も、同じ手順になります。
次機種変更を考えている方は、ディスプレイにも気をつけてみると、さらに自分にあったスマホを探すことができますね!